[適応障害再発]生きている方が辛くなってしまうのは、その本人にしか絶対に分からない事だ

みなさんこんにちは。 やんじです。

 

その人の責任が重いほど。

その人の背負っている物が大きければ大きいほど、力尽きた時に自ら死を選んでしまう事が多くなる。

 

 

日本での年間の自殺者数はおよそ3万人。

ここ数年では減少傾向と発表されてはいるが、警察が自殺と断定したものの数であって、なぜ死亡したのか分からない「変死者」を含めるとこれより遥かに多い。

これはアメリカで銃による死亡者数とほぼ同じである。

(2011年 31,000人 半分が自殺)

 

単純計算でも毎日85人ほどの人が日本では自殺しています。

伝わらないSOS もうこれを選ぶしかない

自宅に帰ってくるといつもと変わらない妻の姿があった。

特に何を聞くでもなく、今日あった事などを聞いていた。

 

本当は「何かあったの?」と聞いて欲しかった。

 

 

ベッドに入ってからも、僕は妻に話す事が出来なかった。

もう月曜から会社には行けない。

僕の精神状態はもう仕事が出来るほどの物ではなかった。

 

 

「もう生きている事が辛い 明日君が出かけたら僕も出発するよ」

 

 

最後のSOSだった。

妻は黙って聞いていた。

 

 

 

 

朝起きると、妻は出かけていた

いつもは休日でも会社に行く時間に自然と起きてしまうのであったが、その日は不思議と良く眠れた。

 

時計を見ると午前11時。

妻は出かけて居なかった。

 

 

そうか、これは「行け」って事なのか。

そう思った僕は、テントをバイクに積んで近所のホームセンターで練炭と鎮痛剤を買って出発した。

 

 

この時の感覚は凄く晴れやかで、ここ1年で一番清々しい気持ちだった。

やっと楽になれる。

もう嫌な思いをしなくていいんだ。

この先もずっと辛い思いをしなくて済む。

 

 

GPSで居場所が分かるとまずいので、スマホの電源は切ったままだ。

警察はいざとなったら端末のGPS情報から居場所を特定できるんですよ。

犯罪者が捕まる時「GPS情報云々」ってニュースで言ってるでしょ。

 

本当はスマホも置いておこうと思ったんだけど、情報端末としては無くてはならない物なので、やはり持っていく事にした。

 

 

向かう先は大好きなツーリングスポットを抜けた先のキャンプ場。

最後に大好きな山に囲まれて逝きたいと思った。

 

時間はもう夕方 最後の休憩場所での妻への電話

休憩で一服していると、段々怒りが沸いてきた。

 

っていうか夫が生きるか死ぬかって時に普通出掛けるかよ。

 

 

最後に一言言わないと気がすまないと思った僕は、スマホの電源を立ち上げた。

けたたましく鳴るLineの通知音と不在着信の通知音。

不在着信は20件を超えていた。

 

 

妻からだ。

(行かないで)(帰ってきて)などが何度も羅列されていた。

 

それをスクロールで見ていると、電話が鳴った。

電話に出ると叫ぶように泣きながら何かを言っている妻の声が聞こえた。

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