みなさんこんにちは、やんじです。
もう20年ほどオンキョーのスピーカーを使っています。
D-102AXというやつです。懐かしいですね。いわゆるミニコンポというジャンルがまだ有った時代の産物です。
それまではCDラジカセなるものが席巻していましたが、そこそこバイト代も入るようになった時に奮発して買った代物です。
INTEC205というシリーズで1つのユニットの幅が205mmという当時ではかなり小型のシステムでした。
それでいて音は大型コンポに引けを取らないので気に入っていたんですよね。
このスピーカーも大型のスピーカーに比べたら鳴りもパワーも足りませんが、小さい音で聴く時の効率が凄く良い(大きな音を出さなくてもそれなりに鳴る)ので、集合住宅で音楽を楽しむにはとても良いんですよね。
この時期のオンキョーのスピーカーエッジはラバーを使っている
はい。
何故かこのINTECシリーズもラバーエッジを使っています。
なんでラバーを使っているかは定かではありませんが(当時は何か理由があったのでしょう)、ゴムは経年劣化で硬くなるのはもう避けられない性質なので、当然割れます。
スピーカーエッジなんて音を出している間振動しますので、それはそれは割れます。
上の写真のように前面カバーを付けっぱなしにしていると全く気づきませんよ。
僕は引越しを機に見た目を取ってカバーを外していたんですが、数年前からエッジの割れが気になっていたんですよね。
メーカーに修理に出す?
まず最初に考えたのはメーカーへのリペアでした。
恐らくonkyo製なら20年前のスピーカーだろうがやってくれそうです。
1ユニット辺り7000円x2と往復の送料って所でしょうか。
スピーカーは片方で5kgくらいあるので送料が結構掛かりそうですね。
スピーカーエッジの販売をしてくれるメーカーを見つけたよ
何かいい方法は無いかなーとwebを検索していると、各スピーカーエッジを販売しているファンテックをいうメーカーを発見しました。
エッジは各サイズで用意されているので、102AXに合うサイズもありました。
ラバータイプもありますがまた割れるので今回はウレタンに変えます。
102AXに適合するウレタンエッジの型番は「G92」です。
一緒に接着剤も買いましょう。
この水性ボンドセットはエッジ交換の説明書、ボンド、ハケが付いているので初めてエッジを交換するには全部セットになっているのでとても有り難いですよ。一緒に注文する事をオススメします。
用意した道具
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- カッター
- 彫刻刀
- ピンセット
- プライヤー
実際に使った道具です。
プライヤーは無くてもOK。
実際に交換してみたよ
冒頭のスピーカーの状態です。
見事にエッジにヒビが入り割れています。
徐々にこうなって行ったので、音の変化に気づきにくいのが厄介です。
早速分解して行きます。
スピーカーユニットを止めているビスを4箇所外します。(結構長いです)
仰向けにしててはユニットの重みで持ち上げられないので手で押さえながらひっくり返すと重みで落ちてきます。
ユニットは2本の配線で繋がれているので、コレを外します。
大きい方のカプラーがめっちゃ硬いので注意です。下手すると端子を折るかケーブルを引きちぎります。
この辺を参考にしましょう。(僕はマイナスでこじりました)
ユニットが外れました。凄く重いです。
殆どこれの重みだと思います。
ビス穴が付いたバンパーみたいなのを外します。
ちなみにプラ製です。
結構しっかり両面テープで止まってるので、この隙間にマイナスを突っ込んでテコで開けます。
4箇所あります。
外れました。
右側にあるラバーっぽいのが何だか分かりません。スペーサー?なのでしょうか。
バンパーが外れたユニットです。
エッジはこのフレームとスピーカーコーンに接着されています。
まずは大まかにカッター等で取り除きます。
この時、エッジ以外のコーン部を切らないように注意しましょう。
フレームに残ったエッジを彫刻刀で取り除いて行きます。
結構固まっているので、ガリガリ削っていくイメージです。
スピーカー側に残ったエッジはこの様に裏側に接着されていますので、ピンセットでつまんで裏側に引っ張ると剥がれて行きます。
綺麗に剥がれました。
余った接着剤などをカッターで削ぎ落としました。
注文したエッジです。
一緒に注文した接着剤セットも入っていました。
サイズはバッチリです。
この写真では単純にエッジをコーンの上に乗せただけですが、実際はコーンの裏に接着します。
こうです。
付属のハケでコーンの裏側に接着剤を塗って行きます。
見えない部分なのでガンガン塗って行きます。
見える部分ですがガンガン塗って行きます。
大胆に貼っていきます。
コーンとエッジに隙間が出来ますので、指で圧着して隙間を無くします。
この接着剤は粘り気があり硬化もゆっくりなのであまりあせらなくてもOKです。
落ち着いてやりましょう。
コーンとエッジがある程度固着したらここで一旦休憩が出来ます。
大体30分くらい置くと一時硬化するそうです。
僕はここで風呂に入りました。
説明書ではこの段階でしっかり密着していればそのままでOKと書いてありましたが、より一体感を出したければコーンとエッジの境目に接着剤を「追い塗り」してもいいと書いてあったので上から塗りましたが、さすがにメーカーがやるようには綺麗にいきませんでした。
接着剤は硬化すると透明になるのではみ出してもあんまり気になりません(僕はw)。
メーカーはこの部分はさすがの綺麗なラインになっていましたね。
最大の難関!?フレームにエッジを張っていく
接着剤セットを買って説明書を読んだ方はここが最大の難関!休憩できないよ!って脅かされていると思いますが、102AXはそんな事無いので安心しましょう。
フレームにコーンを接着する際に、コーンを手で押して何処にも当たらない箇所でセンターを出すと書いてあります。
もたもたしてると接着剤が固まって動かなくなり、センターが出せなくなると。。。
ここを失敗すると音が変わるとか色々書いてあって怖いのですが、102AXは強制的にセンターが出してある、、、っというかコーンが前後にしか動かないのでもうそのまま接着してもOKです。
このままの位置でフレームの何処にも当たらないようになっています。
ここの接着が一番簡単でした。
出来上がり!!音が良くなった!
ああああああああ!!!!!!!!
接着剤の後が汚いとか気にしない!これ光の反射で目立つだけで、立てたらそんなに目立たないもん!
音はね、明らかに変わりましたね。
全体的に艶っぽくなりました。
修理前のテストでわざとBASSを最大までブーストしてみたんですが、音が「ブゴゴゴ!」って割れちゃって今までこんな音聞いた事無いよって感じになったのですが、修理後はBASSを最大までブースとしても音が破綻しなかったです。エッジって重要なんですね;;
まとめ
プラモデルを作るのが得意な人は是非自分でやってみるといいと思います。
全ての行程が面白かったですよ。
掛かった費用はエッジ3,564円、接着剤378円、送料300円の合計4,242円。
メーカーに出すと15,000円ですよ。
仕事から帰ってきてから片方ずつやったので2日間の作業でした。
これでまだまだこのスピーカーとは長い付き合いになりそうだ。
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