[適応障害再発]あと少し生きてみようと思った

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みなさんこんにちは。 やんじです。

 

ここ1年で一番清々しい気持ちのまま山梨の山奥に向かった僕が、最後に電話を掛けたのはやはり妻だった。

電話の向こうにはパニック状態の妻が居た

妻も僕が死にに行くと悟っていたのか、「帰って来て」「私はあなたともっと生きて行きたい」と連呼していた。

 

もう仕事を続ける事はできない。

貯金も無い。

僕が居なければ、君は一人で実家に帰れる。

もう会社に辞めるって言う事すらできない。

もうあそこには近づきたくない。

 

 

ありったけの思いを妻にぶちまけた。

妻は「私が働くから、だから居なくならないで」「会社には行かなくていい。私が辞めるって連絡する」と言っていた。

 

正直なんでもっと早くそれを言ってくれなかったんだって思った。

そうすればここまで酷くはならなかったかもしれない。

 

「いざとなったら私が会社に辞めるって言ってやるし、アンタが働けなくなったら私が働くから、自分の気の済む所までやってみるといい」

 

と後ろ盾があるだけで全然気分的に違って来る。

 

頼りにならない妻。

お膳立てしないと仕事ができない従業員。

毎度主語なしの暗号文並みの指示書を送ってくるクライアント。

妻の両親に幸せにすると言った約束が果たせなかった事。

 

その他の色んな物がグチャグチャに混ざってパーンと弾けた事を説明した。

 

この時まで僕の気持ちは変わっていなかったんだけど、それから約1時間妻の必死の説得に「もう少し生きてみようかな」と思うようになっていた。

 

まだ平均寿命の半分しか生きていない。

仕事を辞めるだけで新しい問題は浮上してはくるけど、現状の殆どの問題はクリアされる。

きっと今の僕には休息が必要なんだ。

 

 

「分かった。帰る」

 

 

辺りはすっかり暗くなって、道の駅の照明も落とされていた。

ヘルメットを被り、エンジンを掛けた所でパトカーが入ってきて警官に声を掛けられた。

 

 

「○○さん?」

 

 

一瞬なんで名前知ってるんだ?って思ったけど、ここはバイクの事故も多い道なので、何か安全云々の事なのかなと思っていると。

 

 

「ちょっとエンジン切ってもらって、免許証見せてもらってもいいかな?」

「今日はどちらへ行くの?お家の人には言ってきたの?」

「これ何?キャンプ道具?へぇーこんなに小さくなるんだね」

「寒いでしょ。こんな寒いのにキャンプするの?」

 

気が付くと数人の警官に囲まれていた。

フレンドリーに接してくれていたので、もの珍しいから警官が寄ってきたのかなと思っていた。

 

すると一人の警官が小声で、「奥さんと連絡取れました。保護してくれとの事です」と言ったのが聞こえた。

 

 

あぁ。そういう事かとこの時点でやっと察した。

 

 

僕が居なくなった時に警察に連絡していて、僕が電話した時には家に警察が来ていて、電話の最中に出たキーワードで居場所が特定され警官がすっ飛んで来たという事だった。

 

 

奥さんが心配しているから、バイクを近くの駐在所に預けて、僕はパトカーで管轄の警察署に連行される事になった。

 

妻がこのど田舎の警察署まで迎えに来るんだそうだ。

今晩帰れるのかな。。。

バイクで帰った方が全然早く帰れるのに。

コメント

  1. 迷える微熱 より:

    こんばんは。
    最近、私も相当精神的にやられてきて、偶然ここに辿りつきました。
    私は「死ぬ前に同じ境遇の人がどうしているか」をせめて見てみようと、思いました。

    私は人になじめず小・中・高といじめにあい、両親にも「お前はどうしてそうなんだ」とか「普通じゃない」と言われ続けてきました。
    会社をクビになってから、雇用保険を全て受給しても職が決まらず、30を超えて親の脛をかじっています。
    転職活動はしていますが、以前努力して積み上げてきたことにさえ、「そこまではできて当たり前」とか「付加価値が全くない」と蹴られる始末で、もうこれ以上独学で周囲の進歩についていくこともできないし気力もありません。

    奥様と巡り合えてとても幸運でしたね。「現実主義」と言われる世の中で、「生きていてくれるだけで良い」なんて、そんな天使のような方が存在するのですね。
    私の前にそんな方がいてくれたら、きっと毎日土下座して感謝します。

    私にも希望があると信じたいですが、今の状態からそうなるのは現実的に無理というものでしょう。
    いつ突然「もう出ていけ!」と殴られて家を追い出され、ホームレスになるかとビクビクしています。

    ぶっちゃけ、ホームレスでも残飯あさりとかしなくても食べていけることを知って「ありかな」と思いましたが、ネットとゲームができない生活は考えられません。

    • やんじ やんじ より:

      人それぞれ「普通」は違います。他の人には出来ても貴方には出来ない事があるなんて当たり前の事なのです。
      家族の理解が得られないのは辛いですね。
      一度診療内科に行ってみるのもいいかも知れませんよ。
      「甘え」とか「能力が低い」なんて言われてた事が実は病気によるものかも知れないですからね。
      とにかく一度想いのたけを医師やカウンセラーにぶつけてみるといいと思います。
      ちゃんとした病名が付くとわりと理解されやすいですからね。